11月4日(水)に開催された、体験提供ホスト説明会をレポートします。
きっかけは旅で出会ったおばあさんの一言!?
荒井さんのホスト体験記
説明会では昨年、白井市でサイクリングツアーの体験提供ホストをはじめた、株式会社オルチャ荒井靖行様に体験談をお話いただきました。
千葉県白井市にある「ナリタ サイクリングツアー」で体験提供ホストをしている荒井さん。これまでは会社員として勤務していましたが、昨年ある出来事をきっかけにサイクリングツアーガイドをはじめました。荒井さんの趣味は旅行。国内では47都道府県を制覇し、海外はヨーロッパを中心に35か国に行かれています。ロードバイクは15年前に始め、サイクリングツアーの公認ガイドや国内旅行業の免許なども取得しました。
荒井さんにはチェコのチェスキークロムルフ、クロアチアのドブロブニク、イタリアのバッサーノ・デル・グラッパなど、海外を巡って出会った忘れられない街や風景がたくさんあるそうです。自転車をはじめるきっかけになったのは、社名の「オルチャ」の由来となったイタリアのオルチャ渓谷。ここで現地のサイクリングツアーに参加しました。
「小麦畑の広がる平原の中を走って後に、ワインの試飲をして、最後に田舎のレストランに行くというツアーでした。自然の良さにすごく感動して帰ってきました」
その近くにある町のモンテプルチャーノで、忘れられない素敵な体験をしたといいます。
「地元のレストランで食事に行ったら周囲にいたお客さんと意気投合して、明け方まで飲んでしまいました。そこにいた地元の若者たちが『名物おばさんに会わせてあげる』というので翌朝会いに行ったんです。100歳になるという街の人々の相談役というそのおばあさんは、私の手を優しく握り、『孤独は敵よ、つながりはとても大切よ』と言いました」この言葉をきっかけに荒井さんは、「旅行中の感謝の気持ちを恩返ししたい」と思うようになったといいます。今でもとても大切にしている言葉だそうです。
荒井さんはこれまで、各地を旅行する中で色々な気付きがありました。
「自転車でヨーロッパを走ってみたのですが、柏市〜銚子市にあるサイクリングロードは世界に誇れる風景じゃないかなと思うようになりました。千葉はとても自然豊かですが、その美しい自然は車に乗っているだけでは気づくことが少なくて、自転車のスピードだからこそゆっくり味わえるものじゃないかと思います。また、自転車を使えば広域を短時間で回れますし、走っていて気になったらすぐ降りて写真を撮ったり、徒歩に比べても体の負担が少ないのというのが良いところです。『それなら、地域の良いところをサイクリングして回るツアーガイドを始めよう』と、なんと会社を辞めてしまいました」
ホストをはじめたのは昨年の4月のこと。海外の方への恩返しという目的があったので、当初はインバウンドのお客様を対象にしたツアーを組んでいました。ラクビーワールドカップの時にはゲストも増えて、順調に予約が入るようになっていましたが、今年の春にコロナウイルスが発生し、海外からの予約は全てキャンセルになり、4月には緊急事態宣言も出てお店自体も休業することになりました。今は徐々に客足も回復し、日本人向けにプランを変更したツアーを行っています。コロナウイルス対策として、3密を避けられる都市近くの自然豊かなエリアを中心にツアーを組み、送迎する車内のアルコール消毒やお客様に説明する際のマスク着用も徹底して行っています。
「今人気があるのは3時間ぐらいのポタリング(散歩)コースで、地域の名所旧跡や里山百選等をご案内しています。地元でもあまり知られていませんが千葉県で最も古いという熊野神社や、四季折々の花を楽しめる佐倉ふるさと広場などはゲストの方にとても喜んでいただけます。印旛のサイクリングロードを通るので安全ですし、近くのおいしいパン屋さんに立ち寄ります。インバウンドの人たちは体を動かすことを求めていて、大体60キロぐらいのコースが人気でしたが、日本人のコースですと20キロから40キロぐらいのコースになりました」
各方面から情報を集めて、実際に自分で安全かどうかを確認しながら下見をしてオリジナルのコースを作っているというという荒井さん。実際にホストをやってみて思うことは、「感想は宝」。ツアー後のアンケートで集まった感想や意見をサービス改善に役立てています。
「アートホームな雰囲気で良かったとか、自然の豊かさを感じたという感想をいただくと、『やってて良かった』と思いますね。誰もが普段の趣味や自分で大切にしていること、体験したことなどを他の人に話したり伝えたりすることはできるので、ぜひ一歩踏み出して色々な出会いや体験をしてほしいと思います」
▼荒井さんのお話の動画はこちらからご覧いただけます
個人と個人がつながるから面白い!
ファンが集まるプランのノウハウを大公開
説明会では、体験提供ホストになりたい方をサポートしたり、人気のホストになるノウハウを伝授している株式会社ガイアックスTABICA事業部の高田大輔様に、「TABICA この体験が、旅になる」というテーマでご登壇いただきました。
体験シェアのマッチングプラットホームとして現在、ホスト1万数千人、ゲスト約10万人が利用している、CtoC(個人と個人をつなぐ)マッチングプラットホームの「TABICA」。自然体験、街歩きガイドツアー、グルメ・食事、ワークショップ、占い・ヒーリングなど、様々なジャンルの体験提供があり、説明会の中では人気の事例や体験提供の魅力、体験を開催するまでの具体的な流れをご紹介いただきました。ホストが作成する体験ページの作り方や予約率アップのテクニック、リピーターの獲得方法など、実践的なアドバイスも満載です。
▼TABICA高田さんのお話の動画はこちらからご覧いただけます
「体験提供トライアル」ホスト募集中!
千葉市では来年開催される東京2020大会を見据えて、体験提供ホストを募集しています。2020年12月8日(火)から16日(水)の期間に、これからホストをはじめることを検討している方を対象として、体験提供のトライアルイベントを実施。身元が明らかなゲストを迎え入れるので、はじめての方でも安心して取り組めます。興味のある方はぜひお申し込みください。
※申込み〆切:11月23日(月・祝)
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